どうも、ずしおです(^o^)ノ
住友林業の外壁の標準仕様
住友林業のいわゆる標準仕様で選択できる外壁は「サイディング」か「吹付け」のどちらかになります。
高級感ある石でできた「タイル」の方は提案工事(=オプション)になっちゃいます。
石ほんとイイよね。メンテいらず。でも高い・・・。
シーサンドコートの話。
さて、標準の吹付けに使われる「シーサンドコート」についてですが、 一時期、住友林業「三種の神器」の座から脱落しそうになっていました。
何故かと言うと、2012~2015年頃に「ジェイストンコート」という更にお手頃価格の吹付けが標準仕様として登場し、その代わりにシーサンドコートがオプションになって20~30万円UPしていたからです。(支店によるかも)
ちなみにジェイストンコートとはアイカ工業製の一般的な吹付け材のことで、エスケー化研製で吹付け材に貝殻が使われているシーサンドコートとは、近くで見比べると印象が全然違います。
シーサンドコートⅢはなぜ標準で提供できるのか
2016年4月にシーサンドコートⅢが颯爽と登場して標準として選択できるようになってからは、シーサンドコートが無事(?)復権している状況です。
そんなシーサンドコートⅢはなぜ標準で提供できるようになったのか。
それには諸説あります。
*下吹き材の基材が変更され、仕上げ吹きまでの待ち時間が短くなったことで人件費が下がったから。
*色の選択肢が減ったから。
*貝殻の含有量が30%減ったから。
などなど。
シーサンドコートⅢについては絹太さんのブログに詳しいのでそちらもご参考にどうぞ。
(先の写真も絹太さんのブログからお借りしています。)
シーサンドコート採用時の注意点
素敵なシーサンドコートですが、後で後悔しないように注意しておいてほしい点があります。
①黒系は全面には塗らない。
紺色の家は「真っ黒のTシャツで汗かいた」みたいな状態になっているそうです。
はじめのうちは雨上がりだけ気になっていたものが、今となっては跡になって常に汗かいている状態とのこと。
ということで、外観の色味は、中古市場に出たときの人気具合(奇抜でないこと、無難であること)とかも考えて白やベージュ系をベースにして、アクセントカラーで茶系が入っているのが良いんじゃないでしょうか。
住友林業の展示場とかでも良く見られるカラーリングなので、まず間違いないでしょう。
白と茶色に外構の緑が加わるとバランスが良くてきれいですよね。
②仕上がりがムラになりやすい
我が家が陥ったトラブルです。住友林業さん側と原因究明に努めました。
「吹き付けた時期が問題?」
「下地を吹き付けたタイミングで何かあった?」
「吹き付け業者が下手?」
いろいろ考えてたどり着いた結論は「足場」でした。
図示します。
そうなんです!
足場が近いと吹き付けの角度が深くなって、足場のある高さのラインでムラになってしまうんですね。
で一方、
足場が遠いと、吹き付け角度が浅くなって、足場じゃないところと同じように吹き付けることができるので、ムラになりません。
ということで、これ、生産担当の方や、メンテナンスの方でも、あんまり良く分かってなかったようなので、これから建てる方はよくチェックして事前にお願いしておくとトラブル防止になりますので。
③LS30だとしても、"防汚"ではない。
LS30は汚れが付かないというわけではなく、塗り直し不要という意味なので、例えば家の周りが畑だったりすると、春先の乾いた大風によって砂埃が舞い上がりシーサンドコート特有の凹凸に見事に付着している(ように感じる)ケースもあります。
我が家も4年経った時点で砂による全体的な変色が気になりつつありますし、物干し用のアームを固定している金具の部分からは、汚れがシーサンドコートにツツツーと垂れております。。
他のブロガーさんの家でも7年くらい経つとコンディションによっては藻のようなものがついてしまう場合もあるとか・・。
まぁ、汚れは高圧洗浄機を使えば落とせるんですけど、強すぎると貝殻を使ってる都合であんまり良くないみたいですし、 そもそも外壁の2階部分とかどうやって高圧洗浄機で吹くの?みたいな話もあるので、結構つらいかもしれないです。
足場組んだりシーサンドコートを吹き直したりするメンテナンスコストを考えると、イニシャルコストは上がるかもしれませんが、石のタイルを貼ってしまった方が長期的にはよかったりするかもしれませんね。
住み始めてしばらくしてからの個人的な感想
外観についてですが、個人的には住んでしまえば外観がイケてるかどうかにはあまり気が回らなくて、変でなければなんでもいいかな、と思っています。
例えば箱型とかでも。
それよりも自分のライフスタイルとは何かをきっちりと見極めたうえで、そのスタイルを実現したり暮らしやすさを向上したりできるように、間取りに物凄くこだわって細かい要望もガンガン盛り込んでいく方が大事かな、と思っています。