どうも、ずしおです(^o^)ノ
改めまして、我が家の家づくりの思いと、どこまで実現できたかを再び語ってみます。
そもそもこのブログを始めたのは、諸先輩方のブログを見ていると学ぶことばっかりで、自分レベルでは家やインテリアのことを語る資格もなく大変申し訳ない気がしてましたが、自分が体験したことをお話しすることで、少しでも誰かの役に立てればと思っていました。
そして今もそう思いつつブログ更新してます。
すみませんが、これからもお付き合い頂けると嬉しいです。
今回は、家のことについてお話ししたいと思っています。
10代の頃、 建築士になって住宅設計をしたいという夢がありました。
住宅販売チラシを見るのが大好きで、 間取りを見て空間をイメージしているだけでなぜか楽しかったのです。
『渡辺篤史の建もの探訪』 で紹介される素晴らしい家に憧れた少年時代でした。あの曲も大好きです。あぁCD欲しい。
その後、就職活動のときはゼネコンからの内定ももらっていましたが、紆余曲折あり結果として建築とは違う業界を選びました。
それでも、間取りを見るのが好きなことはずっと変わらず、住宅関連の雑誌や本を集め、劇的ビフォーアフターを見て、自分の住みたい家がどんどんイメージされていきました。
いつか家を建てるときのために宅建(権利関係や税、各種法令) の勉強もしました。(結局、合格はしてませんが・・・。)
そして仕事も軌道に乗り結婚もして、住みたい土地を見つけた2011年、ついに家を建てる決心をしました。
設計事務所? ハウスメーカー?
もともと、自由度の高い家を作りたかったので、設計事務所と一緒に建てるものだと思っていました。
とはいえ、いざ建てるとなると、不景気で設計事務所が倒産するリスクや、東日本大震災のような災害のリスクも考えた方が良いかな、と思い、不景気にも災害にも強そうなハウスメーカーにお願いすることにしました。
どのハウスメーカー?
「木質感、デザイン、安心感」 というキーワードで住宅展示場をめぐっていて、どこも夢広がる家で「いいな~いいな~」と眺めてましたが、夫婦そろって「ここがいいね」と一致したのが住友林業でした。
今となって考え直してみると、展示場はいわゆる提案工事( 標準仕様ではない豪華なもの)ばかりで作られているためあんまり参考にはならず、実際に施主がどんな家を建てたかをもっと調べるべきだったな、と思ってます。
住友林業を選んで、たまたま自分の感性にあった家を建てることができましたが、展示場のイメージだけで他のメーカーにしていたら、 うまくいかなかったかもしれません。
打合せを始める前にまとめた資料
そして、仮契約していよいよ打合せ開始、というときに、家やインテリアへの考えをまとめた資料を作りました。
なんと45ページに及んでいます。。
営業と設計の両氏は「変なヤツだな・・・」 と思ったことと思いますが、こうやって打合せを開始することになりました。
その資料を今あらためて読み返すと、当時は、 ハウスメーカーで建てるとどうなるか、というのを全く知らなかったので、「構造的に無理!法令的にNG!金かかりすぎ!」 みたいな無茶なことばかり書いてました。
そもそも展示場とか自家自賛(住友林業の事例集) のような素敵な家は、そもそもサイズ的に自分の土地には建てられないわけで。
あぁ恥ずかしい・・。
そんなわけで、間取りや法令についてそこそこ勉強していたつもりでも、実際に建てる時にはスムーズにいかなかったので、これから建てる方のために、今後もそういったあたりのお話しをしていきたいと思っています。
では、実際に伝えた内容と、それでどうなったかを書いてみます。
外観は「My Forest」っぽく。
(my forest 例 google画像検索より)
無茶な言い方でした。これじゃ全く伝わらないですよね。上の写真を見ても、けっこう色んな種類がありますもんね。
「正面から見て横長の形」「ベランダのところが前方へ出て立体感がある」「水平のラインがきれい」とかこういうことを言いたかったのですが、言葉にならず、「my forestっぽく」というざっくりした伝え方になってしまいました。
そもそも土地がこんなに広くとれないので、こういう形にするのは無理なんですよね。。。
なるべく似せましたが、「オシャレな外観だね」と言われたことがないので、おそらく失敗しました つД`)・゚・。・゚゚・*:.。
屋根は瓦にはしない。(好きではないがガルバリウムでもOK)
コロニアルグラッサという普通のスレート葺きにしました。むしろ、標準仕様にガルバリウムは含まれず。
ウッドデッキを囲むように、家の形をL字かコの字にしたい
(いずれも自家自賛より)
これは実現しました。
玄関はオシャレな土間のイメージ。石と和紙と。
これも「和モダン」ベースでの考えだったのでそう思っていましたが、結局普通の玄関にしています。
トイレは超節水型の新しいものにしたい
標準にはなかったので、施主支給で取りつけました。
デザイン的にも水の使用量的にも満足しています。
住友林業の標準仕様のトイレはあまり気に入ったのがなかったですけど、やっぱり毎日何度も使うものなので、こだわってよかったですヽ(*´∀`)ノ
乾燥室を作る(1帖程度)
浴室以外の室内で洗濯物を乾かす専用のスペースが欲しかったので、こういう要望を出しました。
閉め切ったりはできませんが、一応、合格ラインに乗るくらいのものは作れました。
この件は、また別の機会に細かくお話したいと思います。
リビング・ダイニングは空間的にはせまくてもいいけれど、ウッドデッキにつながる「視覚的」な広さを作りたい。
(自家自賛より)
これ見て「天才じゃないかΣ(´Д` )」と思いました。
とても暮らしやすそうで、かつオシャレじゃないですか?
堀ゴタツにしているところがまた良いですし、ウッドデッキと室内のつながりの仕上がり方ハンパないですよ、これ。
ウッドデッキの高さって室内より1~2cmくらい下げないと、サッシフレームとの関係で施工できないと思っていたんですが、このケースでは完璧にフラットになってます。
ウッドデッキ上部の軒天が室内まで伸びていることで、室内空間を視覚的に延長させていて見事ですよね。素晴らしい。。
結果、我が家では、金銭的にもデザインセンス的にもここまでのことができず、ダイニングからウッドデッキまでつなげたような雰囲気になっただけになりました。
・・・あらためて、自家自賛に載っているお宅を見ると、どこもものすごい傑作ばかりだな、と思います。
和モダン(現行家具との兼ね合いもあり、和と気づかない程度の和で)
これは、ちょっとだけ実現しました。
てか和モダンっていいですよね。北欧シンプル系か和モダンがいいですね。
(和モダン例 google画像検索より)
設計前の段階では、基本方針として「和モダン」とするように考えてました。
しかし、住友林業の「My Forest」の標準仕様の中から和モダンにデザインを寄せて行くのが、結構難しいことに途中で気付いたのです。
「My Forest」は和風向きではないシリーズなので、和風っぽい素材を入れようとすると、どうしても選択の幅が少なくて思うようにいかない部分がけっこう出てきたのでした。
なので、最終的には、ブラックチェリー材をベースにした落ち着いた家にすることにして、和の要素は来客用の和室だけになりました。
「経年優化」がキーワード。60年過ごせる家。(良い感じで歳をとる)
ヨーロッパの家や、京都や奈良の歴史建造物のように、石や木など自然素材でできている建物は、時間が経てば経つほど風格や美しさがでてくると思っていたので、なるべくそういう風にできたら良いな、と思っていました。
なかなか一般住宅でそういう風にするのは難しいので、ウチの家も普通にシーサンドコートとサイディングになってます。
一応30年メンテ不要のLS30仕様ですが、どうなるかちょっと心配ですね。。
洋風クロスではなく、和紙クロスや珪藻土(漆喰)を使ってみたい。
和紙を使用したのは、家全体の5%くらいだと思います。これは、もともとの「和モダン」から方向転換したからですね。
珪藻土(or漆喰)は、いまだに憧れているんですが、結局採用しませんでした。
コスト的に、クロスより倍近くかかることも要因の1つですが、「汚れが付きやすいのかな?」という先入観もあり、見送ることにしました。
珪藻土(or漆喰)を使用されているお宅の方、実際はどうですか??
部屋に「樫、桜、檜」など、内装に合った名前をつける。
これも結局そこまで木をふんだんに使った家にできなかったので、実現していません。
今のところ、「寝る部屋」「真ん中の部屋」「ネコの部屋」(※)というように呼んでます。超普通・・・。
(※ ネコは飼ってませんが、その部屋にネコ関連の物があるので)
木材の梁などが露出しているものは好きだが、工事途中のように見えるのは×。
天井を上げて、梁をあらわし【現し】にすることですね。当時はそう呼ぶことを知りませんでした。
(あらわし例 google画像検索より)
これは、構造上の問題や、コストの問題、色々あって実現できませんでした。
たぶんBF(ビッグフレーム)工法とかだと自由度があるんだと思うんですが、「My Forest」だったため、構造上の強度を維持するのに結構気をつかったので、天井を上げるのは難しいイメージがありました。
間取りによって柱を多く建てられる家だと、「My Forest」でもいけるんだと思います。
吹抜は不要(空調性能を勘案し)
これは実現しました。そして、我が家としては最も正解だったポイントになります。
ウチのリビングは、2方向をそれぞれ3枚扉で開放できる10帖の部屋なので、空調がいらないシーズンはDKと和室と開放すれば26帖以上の空間になるのですが、やっぱり冬は寒いんです。
冬は常に10帖の状態に閉め切ってるんですが、3枚扉がわずか1cmでも空いているとスキマ風がヒューっと入ってきて「おぉ!閉めろ閉めろ~」となってます。
こんな寒がりな状態では、天井吹き抜けや、リビング階段とかは、やらなくて良かったな・・・と実感してます。
ただ、色々な建築雑誌見て憧れるのは天井吹抜ですけどね。どっちを取るかですね。見栄えか空調効か。
畳の部屋の壁面下は横長の障子で、奥は外が見えるようにガラスになっている。
「地窓」というやつです。
(地窓例 google画像検索より)
これは採用しました。
和室は4帖半しかないのですが、押入れ+地窓にすることで、「収納の確保」と「奥行きの錯覚」の両方ゲットできました。
来客の方もだいたい皆さん「4帖半とは思わなかった」と言ってましたんで、広さを出したいときには有効なんだと思います。
天井に近い横長の窓(ハイサイドライト)
これも採用しました。道路に面した壁は、あえて開放的な窓を設けず、上の方だけ空いた感じにしました。
明るさは落ちましたが、人の気配をさえぎることができて、防犯的にもリスクが少ないので、良かったと思っています。
畳廊下
「和モダン」やめたのでキャンセルで。
堀ごたつ
「和モダン」やめたくせに、なんと採用しました!
「家族団らんしながら、宿題を見たり~パソコン作業したり~」というのを考えたときに、リビングテーブルでは色々やりにくいと思っていたので、畳1枚分のコタツはとっても便利です!しかもやっぱり足が楽!!冬は天国!!!
これも我が家で最も成功したポイントの1つです。
和風になりすぎないものが最近はパナソニックのであるので、超お勧めです。
(パナソニックさんのサイトより 最高ですコレ)
我が家のリビングはじゅうたん敷きなので、年中寝転がってます ( ´∀`)
洒落た障子
他にお金かけてしまったので、標準の障子にしてます。
・・・こうやって、あらためて当時伝えたことを見なおしてみると、「事前に良く考えておいたことが役に立った」部分や、「実際設計してみると簡単にはいかない」部分など色々あったなぁ、と思いましたヽ(´ー`)