どうも、ずしおです(^o^)ノ
家造りを始めるときの設計思想として、「和風な家」にすることについては割と肯定的でした。
なんでかと言うと、
「美しいものはいつまでたっても美しい」
「和のデザインは時間の試練をくぐりぬけている」
って思ってたからです。
とは言っても、市販されてる家具類との調和だとか、生活スタイルだとかを考えると、「和」ではなく「洋」をベースに家造りするのが良いとの結論になりました。確か。
で、まぁとりあえず和室は作っとこうと思ったわけですが、和室を作るにはそれなりのリスクもあるんじゃないかと、それなりに警戒していました。
想定されたリスクは例えば・・・
①畳の存在感
②コストUP
③建具類の調和
ですかね。
これらのリスクについて、当時はこう思ってました。
①畳の存在感
畳の色は、「和の建具」「和の空間」の中にあるから自然なのであって、「洋」のカラーリングとはマッチしない。
でも、逆に畳こそが和室らしさ。もはやガッツリ和にもっていっちゃおう。
②コストUP
標準は「洋」がベースになっているので、和室で窓枠を白木に、畳を琉球畳に変更すると、標準からの差額が発生する。
でも全体から言えば微々たるものだし、まぁいっか。
③建具類の調和
和室はリビングやダイニングにも繋がっていく空間で、和と洋とのバランスが難しい。
とりあえず、和室のとなりのリビングは和洋折衷にして、その隣のダイニングは洋のみにして、ゆるやかに和から洋に変化をつけよう。
・・と思ってました。
こういうのをリスクマネジメントの世界では「リスク受容」と言うのですが、
まぁそういうわけで事前に想定していたリスクについては納得できるもんなんです。
しかし、住んでみて思ったのが、「リスクは想定しきれていなかった」ということです。
そんな例を3つほど紹介します。
想定外のリスク
①和室に詳しくなかった
和室の仕様に詳しくなかったので、意匠を詰め切ることができず、なんかモッサリした空間になってしまいました。
これは、たぶんこういうことなんです↓
洋の空間については色々と見てきた物も多いので、デザインだとかをある程度頭の中で体系立てて理解できているから、間取りの設計や購入予定の家具とかを想像できていたわけです。
一方、和の空間は見てきたサンプルが少なくて、こうしたいという方向性を持てていなかった。
ってことですね。要は研究不足。
②細かい仕上がりがよくわからん
和室の床の間は1段上がっていて、名前なんていうのかわからないけど巾木みたいなやつがなんかいる。
こういうのをさすがに想定出来なかった。
他にも、収納の中の仕上げ方なんかハチャメチャだし。
結果、細かい仕上がりがきっちり出来なくて、やっぱりなんとなく洗練されてない感じに。
③耐久性
和の空間は木と紙で出来てます。
でも、昔から和の家って竣工してから役目を終えるまで、長い間使われていますよね。
これは木や紙の部分を交換することで、全体として長くつかっていってる、ということですね。いいですね。
しかし交換には手間やコストがかかるわけです。これ、軽視してました。
窓枠の白木は3年分の日光を浴びてだいぶ色が変わってきました。
障子の紙は破れました。
これらを交換していくには地味ですが手間やコストがかかってきます。
家を建てる時は大きい出費に寛容なんですが、住み始めると敏感で・・・。
例えば100万円という金額について、
家建てる時
「ローンに均したら月3,000円っしょ?やったれやったれ」
だったものが
住み始めると
「100万円!?死ぬ」
になるわけです。
ということで結論は
洋室をベースにして、来客用の布団を収納出来て、布団を2枚くらいしける空間にすればよかったかも。
って感じです。誰かの参考になれば嬉しいです。